≪ 居場所と出番のある地域づくりを! 皆さんの活動を応援します。!! ≫
2013年01月28日
三島市: 居場所づくりは地域の人のつながりからを基本に
(今日の富士山)
< 居場所づくりを考える >
震災を受けて、地域のきずなの重要性が見直され、その機能の重要性も
叫ばれています。
国でも、きずなづくりの推進に前向きのようです。
そのきずなづくりの拠点となるのが、地域の居場所。
子育て支援や、高齢者支援や、障害者支援、若者支援など目的をもち
地域の居場所づくりが活発に議論されています。
しかし、そのやり方、進め方を間違えると
子育て支援センターと同じような状況にならないか心配です。
(子育て支援センターでは、お母さんたちはお客さん化しています)
居場所を作る目的
本来、助け合うのが当たり前の時代にあっては、地域のきずなと言わなくても
困った時はお互い様・・・と言って、色々な手助けがありました。
しかし、その隣近所の助け合いがなくなり、隣近所とも疎遠になると
困った状況の中でも相談する人もいない、孤立した状況の人たちが
多くなり、そこに事件や事故など、犯罪に巻き込まれることも増えて
きました。
このような状況から、もう一度安心安全な地域作りを行うことを目的に
きずなづくり、居場所づくりが叫ばれるようになったと思います。
進め方の課題
地域のきずなの必要性は、地域社会の機能を取り戻すことにあるのだと
思います。
つまり、地域の人と人を結ぶ筝で、顔が見える関係性を取り戻し
近くに相談できる人、何かあると助けてくれる人がいることが
重要だと思います。
現状の課題
しかし、自治会、婦人会、青年団、子供会も昔のように機能しなくなると
国が推進する「居場所づくり」は、地域とは無関係な場所に「業務委託」
という進め方で、「社会福祉協議会」などに委託されることが予想されます。
地域の中の人材を探し、その地域、地域の実情に合わせたやり方で良いはず
なのに、予算がついた途端に、業務委託という形で場所を作ってしまうと
本当はニーズのない場所であったり、適任ではない職員が配置されたり・・・
その居場所づくりを開所することが目的化されてしまいがちです。
これでは、本来の目的は果たせません。
もっと、問題と思うことは、 そこを使う利用者が全くのお客さんとなってしまう
ことです。
子育て支援センターの現状がそれに近く、高い税金を使って運営していますが
利用者も一緒に運営に関わる相互支援の人を育てる場所になっていないのが
たいへん気になります。
地域の力は、地域に住む人たちが支援される側から、成長し支援する側になることで
循環し、地域に根ざした営みとして築かれてきたものだと思います。
それが、業務委託という運営ですと「お仕事」という意識の運営者と単なる利用者という
人が利用するだけで、いつまで経っても地域の絆にまで高めていくことができないのでは
ないかと心配です。
業務委託ではなく、地域の人材、場所、事業などが無理のない形で関わり、
持続可能な運営ができれば、行政に依存しない民営での居場所づくりが理想だと
思います。
地域の絆は、こういう人と人のつながりで作られていくことが重要で、それは急いで
作るものでもなく、 時間をかけて築かれて行くものだと思います。
<地域の居場所はアイデアでどこでも作れます >
皆さんの地域に、気楽に寄れる居場所はありますか?
皆さんが、つくっていくことも可能だと思います。
それは、居心地の良い喫茶店、レストラン。公民館。街中のお店・・・などなども。
いつでも立ち寄れて、楽しくなるところ、知り合いの人が集う場ならそれは居場所と
呼んでも良いと思います。
居場所は、そこに集う人と人が、悩み相談を受け入れ、生活の知恵を相互に交換し、
子育ての知恵やアドバイスを受け、老人介護の、病人の扱い・・・様々な先人の
知恵をいただく場にもなることで、地域のきずなが培われる場になります。

Posted by 野村りょう子 at 23:31│Comments(0)
│産学連携・まちづくり
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