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2012年12月20日
三島市:網走刑務所受刑者であった方と会いました。
< 網走刑務所元受刑者による出所者支援 >
静岡県東部地域のある街で、受刑者であった人を受け入れ
社会の中で普通に生きていくための支援を行っている活動団体の
代表者に会いました。
実は、その人自身も壮絶な人生を歩み、実父の殺人犯としての
刑等を受けて、網走刑務所に入っていた経験を持っています。
森 幸吉さん
「愛と救いの不死鳥」 という本の著者でもあります。
本によると、その人生は壮絶なものでした。
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昭和10年 実業家の妾の子として生を受けたものの
認知された兄とは違い、最後まで認知されず
3回の養子先で、始めて戸籍が登録され、名前も付けられたものの
養子先では、3頭の馬の世話役として5歳で馬小屋で寝泊り
養父からの度重なるいじめ、暴力で生傷が耐えす・・・・・
食べ物も、馬糞に投げ込まれる握り飯を拾って食べるくらいで
まともな食事も与えられずに、 生きているのがやっとの子供だった
ようです。
学校にも全く行かせてもらえず、馬の世話と畑仕事の学童時代を
過ごし・・・やっと、生かされている子供時代を過ごしました。
そんなことから、親に対する殺意が芽生え
10歳位でそこを抜け出し、極道の世界に入って子分もできた18歳の時に
実の親に会いに行き、その豊かな生活を知ることで、さらに憎しみが倍増して
ひとりになった時を襲って、実父を断がいから突き落とすという事件を
起こしました。
極道の世界に入ったことで、薬物にも手を出し、自分の最初の子供や妻にも切りかかり
その後も度々の事件を起こして、網走刑務所の独房にも入っていたようです。
あるとき、実父の正妻にも殺意を抱き、殺すつもりで探し出したものの
反対に殺されることを覚悟で、自分を待っていたことを知ることで、殺意が失せ
帰ってきたこともあるようです。
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死刑囚になった、殺人犯の永山規夫の「無知の涙」という本がありますが
この森さんの本を読んでみると、それに近いものがあります。
学校にも行かせてもらえず、文盲のまま過ごし、養父家族からの
度々の尋常ではない虐待、家畜同然の扱いによる生育歴は
本当の実父が名誉職についていた人物だけに、憎しみが倍増した経緯は
理解できるものがあります。
刑を受けているあいだのある時の経験から改心し、刑務官から字を習うことで
書物を読むこともできるようになり、出所して「足を洗う」決心をしました。
その後もいろいろとあったものの、今は、奥さんと受刑者の社会復帰を支援する
活動を行っています。
実は、この本は出版されていますが、装丁が汚れた本を貰い受け
無料で配布しています。。(本当は、1900円)
興味のある方にはお分けしますので、野村までご連絡ください
090-9926-7607
Posted by 野村りょう子 at 00:57│Comments(0)
│NPO・市民活動・自治会活動
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