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2012年05月09日
三島市:浜岡原発を見学しました、その2.残る不安。
(浜岡原発1-4号機は福島第原発と同じ マーク1原発)
ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%9C%E5%B2%A1%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
< 残る不安 >
東芝原発設計者(浜岡原発も設計) 渡辺敦雄氏による説明を受けました。
それによると、「何重にも電源確保の対策をしてあるから大丈夫」という論理そのものが
福島第一原発の事故で破られた。
すべて電源がダメになった時にどうするか・・・
その対策がない限り安全とは言えない。
大きな不安要素 1.マーク1(マークワン)の欠陥
2.断層の上に建設 地盤が危ない
3.大津波、直下地震の上に建設
4.首都圏、日本の動脈への影響大
渡辺敦雄氏 沼津高専 ホームページによる スタッフ紹介より
http://www.numazu-ct.ac.jp/nct_hp_new/department/c/staff.html
<マーク1 の欠陥>
アメリカの製作会社の技術者も認める、マーク1型の欠陥は
津波だけでなく、地震による揺れで電源喪失と、水蒸気ではなく窒素の凝縮による
爆発の危険があるといいうことでした。
圧力抑制プールに水が入って、炉内の蒸気を通過ささせて、液体化していますが
そのプールの水が、何度もくる揺れで配管がむき出しになり、蒸気が容器内に充満して
爆発する可能性があるということです。
場所は、原子炉の下に付いている両側に、フラスコを斜めにしたような形です。
地震は、本震だけでなくその後、何ども余震が来ます。
そのたびに、蒸気が吹き出します。
蒸気は、水蒸気だけでなく、窒素の方が問題と言っていました。
それに対する中電の明確な対応策は語られませんでした。
<断層の上に建設 地盤が危ない>
(敷地のすぐ横にある剥き出しの断層)
地層のずれは、その場所に建設された
一つ一つの建物が違う揺れ方をすることになります。
その結果、配管でつながった建物が、配管のトラブルで機能しなくなり
電源喪失事態になりかねません。
敷地内の散乱した機材を撤去するブルトーザーを配備したようですが
そのようなことは、海水が3メートル以上たまり、プール状になった敷地内では
全く機能しなくなります。 ボートで移動する状態で、どうやって片付けるのでしょうか。
パイプの耐震性が、本当にあるのか疑問です。
<21メートルの大津波、直下地震の上に建設 >
(この防波壁は、津波18mしか耐えられない)
今おこなっている防波碧は、18メートルの津波に耐える設計です
しかし、国はその後、21メートルの津波予想を出しました。
単純に考えても、耐えられる設計になっていません。
3メートル高い津波の威力は、2倍になるそうです(渡辺氏)
3メートルの乗り越えてきた津波は、防波壁があることで、引き潮でも戻れず
そのまま、敷地内に海水がプール状になってしまいます。
復帰させるための作業が、すべてストップ。
つながっている地下の通路が確保される保証もありません。
ボートで移動する敷地内で、何が出来るのでしょうか。
< 首都圏、日本の動脈への影響大 >
浜岡原発は、20キロ圏内に東名、第2東名、新幹線があります。
放射能汚染は、風下の静岡県東部地区だけでなく、首都圏も直撃します。
このような日本にとって、大打撃を受ける場所に、古い型の原発があること
をもっと、国民は知ることが大事だと思います。
< 静岡県民でも、西と東では意識の差がある >
今回参加して、感じたことは、
東側に住んでいる私達、議員(市民)と
西側に住んでいる議員(市民) では、大きな違いがあると感じました。
県東部に住む富士川以東の住民は、東電管内であり、計画停電を経験しました。
私達は、静岡県にいても、福島第一原発の危険性を肌で感じました。
ほとんどの市民は、原発は無いほうが良いと思っていると思います。
早く、それに変わる新エネルギーに替えて欲しいと思っていると思います。
しかし、西側の中電管内の人は、それほど危険性を感じていないか
まだまだ、どこか人事と思っている人もいるようです。
今、市民投票しても、反対が6割取れるかどうか微妙ということでした。
確かに、昨年の計画停電の最中に静岡の友だちと話しても
全く知りませんし、関心もないようでした。
それより、経済的な恩恵に預かっている影響を心配する人の方が
多いのかも知れません。
これでは、県民投票しても、結果はどうあるか心配です。
Posted by 野村りょう子 at 11:12│Comments(0)
│環境・ゴミ・自然・エネルギー
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